Markdown

mdBookのパーサーは、CommonMark仕様に、以下で説明する拡張を加えたものに従います。簡単なチュートリアルを読んだり、CommonMarkをリアルタイムで試したりできます。Markdown全体の解説はこの文書の対象外ですが、基本事項の概要を以下に示します。詳しく知りたい場合は、Markdown Guideを参照してください。

テキストと段落

テキストは、ほぼ予想どおりに表示されます。

Here is a line of text.

This is a new line.

次のように表示されます。

Here is a line of text.

This is a new line.

見出し

見出しには#記号を使い、独立した行に記述します。#が多いほど、小さい見出しになります。

### A heading 

Some text.

#### A smaller heading 

More text.

A heading

Some text.

A smaller heading

More text.

リスト

リストは、番号なしでも番号付きでも作れます。番号付きリストでは、番号が自動で順番に付けられます。

* milk
* eggs
* butter

1. carrots
1. celery
1. radishes
  • milk
  • eggs
  • butter
  1. carrots
  2. celery
  3. radishes

URLやローカルファイルへのリンクは簡単に作れます。

Use [mdBook](https://github.com/rust-lang/mdBook). 

Read about [mdBook](mdbook.md).

And now [an mdBook link] that is not inline, unlike the above.

A bare url: <https://www.rust-lang.org>.

[an mdBook link]: https://github.com/rust-lang/mdBook

Use mdBook.

Read about mdBook.

And now an mdBook link that is not inline, unlike the above.

A bare url: https://www.rust-lang.org.


.mdで終わる相対リンクは、拡張子.htmlに変換されます。できるだけ.mdへのリンクを使うことを推奨します。GitHubやGitLabなど、Markdownを自動表示するサービスで、mdBook以外からMarkdownファイルを読むときにも便利です。

README.mdへのリンクは、index.htmlに変換されます。GitHubなどのサービスはREADMEを自動表示しますが、ウェブサーバーは通常、ルートのファイル名としてindex.htmlを期待するためです。

#フラグメントで、個々の見出しにリンクできます。たとえば、mdbook.md#text-and-paragraphsは、上にあるテキストと段落の節を指します。IDは、見出しを小文字にしたり、空白をハイフンに置き換えたりして生成されます。見出しをクリックしてブラウザーのURLを見ると、フラグメントを確認できます。

画像

画像は、上のリンクの節と同じように、画像へのリンクで挿入します。次のMarkdownは、このファイルと同じ階層のimagesディレクトリにある、RustロゴのSVG画像を挿入します。

![The Rust Logo](images/rust-logo-blk.svg)

mdBookでビルドすると、次のHTMLを生成します。

<p><img src="images/rust-logo-blk.svg" alt="The Rust Logo" /></p>

次のように画像が表示されます。

拡張

mdBookには、標準のCommonMark仕様を超える拡張がいくつかあります。

取り消し線

テキストの両側を、1つまたは2つのチルダで囲むと、中央を通る横線を付けて表示できます。

An example of ~~strikethrough text~~.

この例は、次のように表示されます。

An example of strikethrough text.

GitHubの取り消し線拡張に従います。

脚注

脚注は、本文中に小さな番号付きのリンクを生成します。クリックすると、項目の末尾にある脚注本文へ移動します。脚注ラベルはリンク参照に似ていますが、先頭にキャレットを付けます。脚注本文はリンク参照の定義のように、ラベルの後へ書きます。例を示します。

This is an example of a footnote[^note].

[^note]: This text is the contents of the footnote, which will be rendered
    towards the bottom.

この例は、次のように表示されます。

This is an example of a footnote1.

脚注は、記述された順序に従って自動で番号が付きます。

表

パイプとハイフンで表の行と列を描くと、表を記述できます。対応する形のHTML表に変換されます。例を示します。

| Header1 | Header2 |
|---------|---------|
| abc     | def     |

この例は、次のような表になります。

Header1Header2
abcdef

対応する正確な構文については、GitHubの表拡張の仕様を参照してください。

タスクリスト

タスクリストは、完了した項目を示すチェックリストとして使えます。例を示します。

- [x] Complete task
- [ ] Incomplete task

次のように表示されます。

  • Complete task
  • Incomplete task

詳しくは、タスクリスト拡張の仕様を参照してください。

句読点の自動変換

一部のASCII句読点の並びは、自動で装飾的なUnicode文字へ変換されます。

ASCIIの並びUnicode
--–
---—
...…
"“ または ”, 文脈に応じて
'‘ または ’, 文脈に応じて

これらのUnicode文字を手で入力する必要はありません。

この機能は既定で有効です。無効にするには、output.html.smart-punctuation設定を参照してください。

見出し属性

見出しには、独自のHTML IDとクラスを指定できます。見出しの文字列を変更しても同じIDを維持でき、複数のクラスを付けることもできます。

例:

# Example heading { #first .class1 .class2 }

内容がExample heading、IDがfirst、クラスがclass1とclass2である、レベル1の見出しになります。属性は空白で区切る必要があります。

詳しくは、見出し属性の仕様を参照してください。

定義リスト

定義リストは、用語集の項目などに使えます。用語を独立した行に書き、その後へ1つ以上の定義を続けます。各定義は、0〜2個の空白の後に:を置いて始める必要があります。

例:

term A
  : This is a definition of term A. Text
    can span multiple lines.

term B
  : This is a definition of term B.
  : This has more than one definition.

次のように表示されます。

term A
This is a definition of term A. Text can span multiple lines.
term B
This is a definition of term B.
This has more than one definition.

用語は見出しと同様にクリックでき、ブラウザーのURLがその用語を直接指すようになります。

構文の詳細は、定義リストの仕様を参照してください。用語集の書き方については、Wikipediaの用語集ガイドラインも参考になります。

この機能は既定で有効です。無効にするには、output.html.definition-lists設定を参照してください。

注意書き

注意書きは、重要な情報を強調するための、特別な説明枠や通知ブロックです。引用ブロックとして書き、最初の行に専用のタグを置きます。

> [!NOTE]
> General information or additional context.

> [!TIP]
> A helpful suggestion or best practice.

> [!IMPORTANT]
> Key information that shouldn't be missed.

> [!WARNING]
> Critical information that highlights a potential risk.

> [!CAUTION]
> Information about potential issues that require caution.

次のように表示されます。

Note

General information or additional context.

Tip

A helpful suggestion or best practice.

Important

Key information that shouldn’t be missed.

Warning

Critical information that highlights a potential risk.

Caution

Information about potential issues that require caution.

この機能は既定で有効です。無効にするには、output.html.admonitions設定を参照してください。

画像の拡大

章の内容にあるすべての画像には、拡大機能があります。クリックすると大きくなり、再度クリックすると元に戻ります。キーボードで画像にフォーカスを移し、Spaceキーで拡大・縮小することもできます。


  1. This text is the contents of the footnote, which will be rendered towards the bottom. ↩